工事を行う時にはスケジュールや予算の管理だけではなく、品質や安全の管理を行うことが必須になります。それを行うのが施工管理の仕事です。
本記事では施工管理の魅力や楽しさ、給与について紹介します。これから施工管理の仕事をしてみようか悩んでいる方を後押しいたします。
施工管理のやりがい・魅力6選
施工管理のやりがいや魅力を6つ紹介します。
給与が高い
施工管理の仕事の年収は会社や工事の規模によって変わりますが、平均450万円ほどと言われており、日本の平均年収約436万円よりも少し高い傾向にあります。
またコツコツと経験を積んでいくことで役職につくことができ、年収は右肩上がりに増えていくことが見込めます。まずは資格なしから始まり、1級・2級施工管理技士の資格を取得することで、主任技術者、監理技術者とステップアップしていくことができます。
資格取得により手当がつく or 昇給する
無資格者含めた施工管理の仕事の平均年収は約450万円ですが、資格を取ることで年収アップも期待できます。
施工管理技士の資格取得者の平均年収は約500万円と言われており、資格保有による手当てが出ることも少なくありません。特に1級施工管理技士の資格取得者の平均年収は約550万円まで上がり、手当ての相場も月1万円程度です。2級施工管理技士の資格取得者の平均年収は約450万円ですが、月に3000円~5000円程度の手当てがつくことが多いです。
安定したニーズがある
生活において欠かせない存在
人々の生活には建築物が必要不可欠です。新しく建てたり、リフォームしたり、解体したりする際に施工管理者はなくてはならない存在です。そのため、施工管理の仕事は常に安定したニーズがあります。
また、国土交通省が大手建設業者を対象に調査した結果、建築業界の国内売上高の総額は9年連続の増加の16兆8148億円であり、非常に規模の大きい業界であることが分かります。
(参照:国土交通省「建設業活動実態調査(令和2年調査)の結果について」)
人材不足により若手は引くてあまた
建築業界全体に言えることですが、施工管理を行う人々の平均年齢が年々高くなっており、人手不足が問題視されています。
平成30年時点では、60歳以上の高齢者が82.8万人(25.2%)を占めており、10年後には大量に離職することが見込まれ、それを担う若手が育っていないのが現状です。
建築業界が衰退することはあまり考えられないため、今後は人手不足により悩まされることになるでしょう。建築業界に足を踏み入れようか悩んでいる方はぜひ施工管理の仕事をしてみることをおすすめします。
形に残るので達成感が得られる
施工管理の仕事は、目に見える成果を残せるためやりがいを強く感じることができます。
作業員と力を合わせて、何もない土地にゼロから建築物をつくり、後世に残すということは施工管理の誇りであり、同時にやりがいにもなります。
自分が造った建築物をたくさんの方々が利用しているのを見ると、頑張って良かったなという達成感と同時に感動するものです。
また自分が携わった建築物は地図に残ったり、メディアに放送されることもあります。そういった場合はさらなるやりがいに繋がるでしょう。
現場を統率する重大な役割である
施工管理の仕事は、工事全体の管理業務を中心に行います。
多くの作業員とコミュニケーションをとり、様々な管理業務を行わなければなりません。
現場のリーダーとして、作業員をまとめて彼らの命を守り、良い建築物を作るという責任の大きい仕事です。あると同時に、自分の裁量で工事が進んでいくため手腕が試される仕事です。
そのため日々成長することができ、1つ1つの現場を終えると、自分の成長を強く感じることができます。
社会貢献、お客様への貢献が実感できる
施工管理の仕事は、お客様やクライアントの方から「ありがとう」という言葉を頂ける仕事です。
完成までの苦労はあっても、感謝されたり喜ばれたりすることで、諦めずに取り組んだかいがあったと感じられます。
また人の暮らしを便利にするという社会貢献のできる仕事でもあります。
例えば「隣町に行く為に舟で川を渡らなければならなかったけれど、立派な橋が架かったことによってすぐに行けるようになりました。」「大きい買い物をするために隣町まで行かなければならなかったけれど、商業施設ができたことによってその必要がなくなりました。」など自分が携わった仕事が、人々の生活を豊かにしたという事実は自慢話にすることもできます。
施工管理はやりがいが大きく魅力の多い仕事
以上、施工管理の魅力ややりがい、給与について解説しました。
施工管理の仕事は、よく体力的・精神的に大変な仕事であると思われがちです。確かに、決して楽な仕事ではなく、厳しい仕事です。しかし、それを遥かに上回るやりがいや魅力があります。
施工管理の仕事をしてみようか悩んでいる方はぜひ経験してみてください。次世代を担うものとして、建築で時代をつくっていきましょう!