施工管理の仕事が気になるけれど、自分が向いているのか分からない・・・。そんな方向けに、施工管理に向いている人が持つ特徴や素質・性格について紹介します。

施工管理とはどんな仕事?

施工管理とは、スケジュール通りに安全に工事を完了させるために、現場の指揮や管理を行う仕事です。主に工程管理・安全管理・品質管理・原価管理の4大管理を行います。

また、一概に施工管理と言ってもその資格は建築、土木、電気工事、管工事、造園、建設機械、電気通信工事の7種類あり、携わりたい工事によって取得するべき資格が変わってきます。

本記事では、これらの様々な種類の施工管理において、向いている人・向いてない人を紹介します。

こんな性格・資質を持つ人は施工管理に向いている!5つの特徴

ここでは、施工管理の仕事に向いている人の特徴を5つ紹介します。

スキルや資格ではなく、「このような性格や考え方の持ち主は向いている」といった要素を紹介するので、建築業界が未経験の方も是非参考にしてみて下さい。

リーダーシップのある人

施工管理職は現場監督というは現場をまとめる立場を担うことがあります。現場では常に工期を守る必要があり、そのためにスケジュール管理を徹底するだけでなく、作業員への的確な指示出しが求められます。

また、現場監督はマネジメント能力も必要になります。現場には様々な危険が潜んでいます。作業員がしっかりとルールを守るようにすることで、少しでも危険を排除し、安全に工事を進められるようにしなければなりません。

以上のように施工管理の仕事では、人から指示を待つのではなく自分が考えて指示を出すことで、作業員を引っ張っていく必要があります。

観察力があり、物事の全体像を掴める

顧客や地域のために質の良い建築物等を完成させることは、施工管理の責任の1つです。しかしそれだけでなく、建築過程においても従業員の安全や、工事計画に配慮することが重要です。

そのため、現場では常に目の前の職人に気を配ると同時に、課題点を発見し改善のために頭を使ったり、先を見据えて計画を立てたりする必要があります。
また、建設現場には気の荒い職人さんや自分の仕事にこだわりを持っている職人さんもおり、意見が食い違ってしまうこともあります。

そんなときただ指示を出すのではなく、耳を傾ける姿勢を持って、職人さんの意見を尊重することも必要です。周囲に常に気を配り、状況を把握し適切な指示が出せる人が施工管理として活躍できるでしょう。

年齢・役職関係なく誰とでもコミュニケーションがとれる人

施工管理の仕事では、社内の同僚や上司、現場の職人、顧客など幅広い属性の方と関わる機会があります。また、大きな建築案件になるほど様々な性格の関係者と働くことになります。

そのため、相手の年齢や役職に関わらず、平等かつ円滑にコミュニケーションが取れる人が向いています。

工事現場では、工期の遅れや人員不足などのトラブルが起こることがあります。そのような際に、様々な役割・立場の方とコミュニケーションをとり、情報や意見を交換する必要があります。

0からものづくりをすることが好きな人

施工管理の仕事の醍醐味はなんといっても何もない土地に住宅や商業施設、橋、道路などの公共物をゼロからつくっていくことです。自分が携わった建築物は仕事の成果として目に見える形で残ります。

実際に施工管理をしている人の多くが、「工事が無事に終わり、完成した時の充実感があること」をやりがいにしています。

また完成した建物を多くの人が利用する喜びや地図に残る喜びも大きく、ものづくりが好きな人は、施工管理の仕事に向いているでしょう。

危険察知能力

施工管理の主な仕事の1つに安全管理があります。現場では高所からの落下や転倒、重機に巻き込まれてしまう事故など様々な危険が潜んでおり、施工管理者はその危険を排除しなければなりません。

例えば転倒の危険がある場所には手すりを設置したり、転落の危険のある場所には柵を設置したりすることで、安全に工事を進められるように配慮します。

以上のように、少しでも危険のある場所では「〇〇が起きるかもしれない」と常に最悪の状態を想像し、危険を察知することのできる人は、施工管理の仕事に向いているでしょう。

こんな考え方の人は施工管理の仕事が向いていないかも。2つの特徴

定時に帰りたい人

現場で工事を行う場合、必ず工期(工事を終わらせなければいけない期間)があります。スケジュール通りに工事が進めば問題は無いですが、悪天候で作業ができなかったり、資材が届いていなかったり、作業員が不足していたりなど、想定外のことが起こってしまった場合はスケジュールに遅れが生じてしまいます。

その遅れを取り戻すために、残業や休日に出勤しなければならないこともあります。

また現場を管理できる人も少なく、小さな現場を1人で複数持ったり、逆に大きな現場を1人で持つこともあり、仕事量が多いことも残業や休日出勤に繋がっています。

以上のように、施工管理の仕事は定時に帰れないことも少なくありません。それでも現場監督として仕事をしたいという人は会社選びが重要になってきます。

体力のない人

施工管理の仕事は、事務作業もありますが、大抵の場合は外で現場を監督しなければなりません。そのため、四季を肌で感じることができます。春や秋の涼しい日ならいいですが、夏場は気温による辛さが伴います。

常に安全のために長袖の作業着を着なければならないため、夏の暑い日では体力がどんどん削られてしまいます。熱中症の危険性も高まり、注意して作業しなければなりません。

また基本的に力仕事はしないことが多いですが、作業員が少ない場合には、資材運びを手伝うこともあります。

以上のように、施工管理の仕事にも体力が必要になります。残業や休日に出勤することもあるため、労働時間が長くなり、睡眠時間が削られたりする事もあるため、そういった意味でも体力は必要不可欠になります。

「施工管理に向いている」と思ったらさらに施工管理を知ろう!

施工管理の仕事には、現場をまとめるリーダーシップや、常に周囲を観察し物事の全体像を掴む力が特に必要になります。そのため、リーダーシップを発揮したい方や観察力のある方は施工管理の仕事に向いているでしょう。

またゼロから建築物をつくっていくため、ものづくりが好きな方も施工管理の仕事に向いています。

逆に施工管理の仕事は仕事量が多いため、残業してしまうことも少なくありません。そのため定時に帰りたい方には少し厳しいかもしれません。

ものづくりが好きだ。責任感の大きい仕事でリーダーシップを発揮したい。そのように思う方は、より施工管理について詳しく知りましょう。